初志貫徹の使い方で書いた自尊心とプライド、詳しく書ける時が来たらと思っていましたが、昨夜仕事の打ち合わせでちょうどその話につながる内容がありました。
海外ブランドと日本ブランドの違い
私がコンサルティングをしている海外発の子供服ブランドは、色が鮮やかでカラフルで元気になれる色使いです。
コンサルティングしているスペインブランド「アガタ・ルイス・デ・ラ・プラダ」は黒を使わないデザインで、定番色がないブランドです。
それに対し、日本の子供服はモノトーンやパステル系の優しい色合いが好まれます。
東京の百貨店で販売しているのですが、周りのショップは全て日本のブランドで、品揃えに目立つ色はなく、
特に東京は大阪と違って人々が歩いている景観も定番色が多く、色彩としての色がないですから、
自分だけでなく子供の服にも、色を着ること自体に抵抗感を持つお客様も多いです。
子供の情操教育に色彩を
子供にとって色はどのような影響があるのか、特に子供向けの色彩カウンセラーをしている専門家と話をしていて、性格形成に関わる大切な役割になるということを聞きました。
自分で自由に色を選ぶ
↓
自由に色を使える
↓
自分が正しいと思ったものを褒められる
↓
自分が選んだものに自信を持てる
↓
自由な発想につながる
↓
社会に出た時に役立つ
大まかにまとめてしまうと、こんなつながりになります。
セルフエスティームとは
キーワードである「自分に自信を持つ」、私が初志貫徹の記事で言いたかった自尊心とは、この意味です。
英語では「セルフエスティーム」と言って、子育てには欠かせない言葉です。
日本語では「自己肯定感」と呼ばれています。
私はこれを育てることが、親として一番大切な事だと思うのです。
自己肯定感はすぐに出来るものではなく、親と子供の関わり方、向き合い方が年月を経てそのまま現れます。
特に子供の頃に親に言われたことは、いつまでも心に残っていることもありますので
親の言葉かけは子供の将来を左右する大切なもの。
これまでにも、子供達に大切と言ってきたコミュニケーション能力も、相手の立場を思いやる気持ちも、全ては子供の中に自己肯定感がなければ無理な話です。
親は子供に、コミュニケーション力や相手の立場を考えることを求める前に、自分がそのように接してきたのかを振り返る必要があります。
言うことは簡単ですが、実際にはできてないことが多いですからね^^;
服の色を選ぶ時でも、周りから浮かない色を選ぶ。
常に、ある一定の枠の中で選択する事は、そこからはみ出した人を排除する心につながります。
枠からはみ出した発想も否定されるため、自分が良いと思ったことを否定されると自分に自信がなくなり、結果として自己肯定感につながりにくいのが日本社会の現状です。
せめて家庭の中では、親が褒めて子供の自由にさせてあげたいと思っても、周りの目が自由にさせることには批判的で、
調和を保つためには周りを優先させることを、家庭でも子供に教えることが多くなるわけです。
日本文化の良いところは調和を優先させるところでもあるので、悪いことではないですから、どのようにバランスをとるのかが大切ですね。
全てを自由にさせることはできなくても、絵を描く時、服を選ぶ時、どちらも色に触れています。
子供の想像力を伸ばすため、色に触れること、子供服の色を選ぶことが将来の自己肯定感につながれば嬉しいな〜と感じた打ち合わせでした。