中級第3回では、色を使って分かりやすく表示している
私たちの身の回りにある事例を、お伝えしています。
色を使って、見分けやすくしている地下鉄路線図は
黒だけのJR路線図より、目的の駅が探し易いと思っていました。
しかし色覚特性の場合は、色の区別の見分けに違いがあって
逆に見えにくい、という事も。。
これは円グラフの見え方の違いを表したものです。
正常な場合に見えている赤と緑が、同じような色に見えるという事になりますね。
他にどんな場面で、見えにくい事があるのかを調べてみました。
その例をいくつか載せてみました。
・麻雀牌の色がわかりにくい。雀荘は暗いのでさらにわかりにくい。緑一色などの色で揃える手は苦手。
・カードゲーム「UNO」がしにくい。UNOは色以外に判別する記号がないので難しい。
・黒板の赤チョークの文字が見にくい。先生が強調する場合が多いので困りもの。
・色だけて表示されたトイレの使用中の表示は分かりにくい。淡い配色のブルーとピンクはつらい。
・赤色のレーザーポインタは見にくい。動かされると追い切れない。緑色のものは見やすい。
・夜間、タクシーの空車(緑)と乗車(橙)が直前まで見わけにくい。
・野菜の鮮度が落ち、茶色になっているのがわかりにくい。レタスが腐るのを緑色の濃い色だと勘違いしていた。
・焼肉の焼き具合の判定が苦手。早く焼けたと思ってしまう。
・果物の熟度がわかりにくい。特に夕張メロンは橙色と緑なので境界がはっきりしない。
色の勉強をしていると、不便を感じている人がいる、って事に気がついて
それを知らずに困らせてしまう事のないように、配慮が出来るようになりますよね。
特に、今後自分の講座でも使いたいと思っていたレーザーポインターですが
赤ではなく、緑を購入しようと思いました。
中級1単元でお伝えした【相手の立場に立つ】ルール9番は
当事者でなければ、本当の気持ちや立場が分からないような事でも
相手を理解しようと思う気持ちを持って
上記のような不便に思う事、困っている事に
真剣に耳を傾ける事から始めるとよいのでしょうね!
そのためには、ルールの2番、3番から始めなければならないので
【10のルール】は本当に大切な事ばかりだと、改めて気が付きますね
色の勉強を通して、自分の世界が広がっていくのを感じるこの頃です。