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講座の心得

ベクトルの向き

投稿日:2012年2月2日 更新日:

昨日の記事へ、kuroさまから頂いたコメントは

高田先生に教えて頂いた、講座の心得である ベクトルの向き を

しっかりと心に刻まれていることが、心へ伝わってくる内容でした。

 

受講して下さる皆様に対する気持ちを、大切にする事は

講座を進める上で、最も重要な事かもしれませんね。

 

診断力だけでなく、教え方や生き方でも尊敬できる高田先生は

フィルカラースクール受講生のみなさん、一人一人を大切にして

愛情を持って、接して下さっている事がよくわかります。

先生という立場での上から目線ではなく、生徒と同じ立ち位置で

お話をして下さるので、伝わり方が全然違う!!と思います。

だからこそ、フィルの卒業生は、講座が終わってからも「高田先生に会いたいな~」

「高田先生のパワーをもらいたい!」と思っている方々も多くいらっしゃるのですね。

 

そんな高田先生の事を表しているような、記事を見つけました!

「致知」という雑誌で【プロの条件】という特集記事からです。

講座を担当する講師は、お客様からみればプロですよね。

ぜひ読んで頂いて、みんなで共有したいと思います。

 

「“好感度”を発揮していない人はダメです」
橋本保雄(日本ホスピタリティ推進協会理事長)
『致知』2003年8月号より
尊敬する人を持たない人は成長しないし、
プロにはなれませんね。

それと、やはりプロとして大切なのは愛情だと思うんですね。
人間は天から愛情や心の感動という素晴らしい機能を
与えられているけれども、そのことに気づかないと、
勝手流になってしまって、教育にしても仕事にしても
失敗してしまうと思いますね。


        * *


本当にその道に長けている人には、必ず素晴らしい仲間がいます。
そういう人は、人望だとか品格だとか言う前に、
まずいい顔をしていますね。

非常に平凡な言い方だけど、やっぱりいい顔をして
好感度を発揮している人は、みんなに助けられます。

もちろんいい顔というのは、外面的な格好のよさではなく、
その人の内面がにじみ出ているような顔ですね。


好感度を発揮していない人はダメです。

だから、自分の可処分時間の中で一日わずか十秒でいい。
自分の顔を鏡に映して、きょうはどういう顔をしようかと
訓練したらいいんです。

それを毎日積み重ねている人は、やっぱりいい顔をしています。
たった十秒の時間を自分に割けないような人に、
いい顔はできないし、そういう人には
やっぱりブレーンもできないですね。
       上矢印
プロとして大切なのは愛情 と冒頭で述べられていますね。
【愛情】ってどんなもの?って思った方もいらっしゃると思います。
その愛情についても、深いお話しがありましたので、一緒にご紹介します。
高田先生のブログ記事にも書かれていた
マイナスの出来事を、プラスに変えた成功例
に通じる内容です。
今回は長い記事になってしまいますが、これまでの文章で
水色文字のアンダーライン部分は、記事をリンクさせてあります。
一緒に読んで頂けると、さらに理解して頂けると思います。
以下にご紹介するお話しも、ぜひ読んで頂けたらと願っています。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございました。

「どん底の淵から私を救った母の一言」
奥野博(オークスグループ会長)
『致知』1998年8月号より
【記者:昭和四十二年、四十歳のときに経験された倒産が、
    今日の奥野会長の土台になっているようですね】
    

倒産が土台とは、自分の至らなさを
さらけ出すようなものですが、
認めないわけにはいきません。

戦後軍隊から復員し、商社勤務などを経て、
兄弟親戚に金を出してもらい、
事業を興したのは三十歳のときでした。

室内設計の会社です。
仕事は順風満帆でした。
私は全国展開を考えて飛び回っていました。

だが、いつか有頂天になっていたのですね。
足元に忍び寄っている破綻に気づかずにいたのです。
それが一挙に口を開いて。


【記者:倒産の原因は?】



「滅びる者は、滅びるようにして滅びる」。



これは今度出した本の書き出しの一行です。

倒産の原因はいろいろありますが、
つまるところはこれに尽きるというのが実感です。
私が滅びるような生き方をしていたのです。


出資者、債権者、取引先、従業員と、
倒産が社会に及ぼす迷惑は大きい。
倒産は経営に携わる者の最大の悪です。

世間に顔向けができず、私は妻がやっている美容院の二階に
閉じこもり、なぜこういうことになったのか、考え続けました。

すると、浮かんでくるのは、
あいつがもう少し金を貸してくれたら、
あの取引先が手形の期日を延ばしてくれたら、
あの部長がヘマをやりやがって、
あの下請けが不渡りを出しやがって、
といった恨みつらみばかり。

つまり、私はすべてを他人のせいにして、
自分で引き受けようとしない生き方をしていたのです。

だが、人間の迷妄の深さは底知れませんね。
そこにこそ倒産の真因があるのに、気づこうとしない。

築き上げた社会的地位、評価、人格が倒産によって
全否定された悔しさがこみあげてくる。

すると、他人への恨みつらみで血管がはち切れそうになる。
その渦のなかで堂々めぐりを繰り返す毎日でした。


【記者:しかし、会長はその堂々めぐりの渦から抜け出されましたね】


いや、何かのきっかけで一気に目覚めたのなら、
悟りと言えるのでしょうが、凡夫の悲しさで、
徐々に這い出すしかありませんでした。


【記者:徐々にしろ、這い出すきっかけとなったものは何ですか】



やはり母親の言葉ですね。

父は私が幼いころに死んだのですが、
その三十三回忌法要の案内を受けたのは、
奈落の底に沈んでいるときでした。

倒産後、実家には顔を出さずにいたのですが、
法事では行かないわけにいかない。
行きました。

案の定、しらじらとした空気が寄せてきました。

無理もありません。
そこにいる兄弟や親族は、私の頼みに応じて金を用立て、
迷惑を被った人ばかりなのですから。


【記者:針の莚(むしろ)ですね】


視線に耐えて隅のほうで小さくなっていたのですが、
とうとう母のいる仏間に逃げ出してしまいました。


【記者:そのとき、お母さんはおいくつでした?】


八十四歳です。母が「いまどうしているのか」と聞くので、


「これから絶対失敗しないように、
 なんで失敗したのか
  徹底的に考えているところなんだ」
  
  
と答えました。
すると、母が言うのです。


「そんなこと、考えんでもわかる」


私は聞き返しました。


「何がわかるんだ」


「聞きたいか」


「聞きたい」


「なら、正座せっしゃい」


威厳に満ちた迫力のある声でした。


【記者:八十四歳のお母さんが】


「倒産したのは会社に愛情がなかったからだ」


と母は言います。心外でした。
自分のつくった会社です。
だれよりも愛情を持っていたつもりです。



母は言いました。



「あんたはみんなにお金を用立ててもらって、
 やすやすと会社をつくった。

 やすやすとできたものに愛情など持てるわけがない。
 
 母親が子どもを産むには、死ぬほどの苦しみがある。
 だから、子どもが可愛いのだ。
 
 あんたは逆子で、私を一番苦しめた。
 だから、あんたが一番可愛い」
 
 
 
母の目に涙が溢れていました。


「あんたは逆子で、私を一番苦しめた。
 だから、あんたが一番可愛い」


母の言葉が胸に響きました。

母は私の失態を自分のことのように引き受けて、
私に身を寄せて悩み苦しんでくれる。
愛情とはどういうものかが、痛いようにしみてきました。

このような愛情を私は会社に抱いていただろうか。
いやなこと、苦しいことはすべて人のせいにしていた
自分の姿が浮き彫りになってくるようでした。


「わかった。お袋、俺が悪かった」


私は両手をつきました。
ついた両手の間に涙がぽとぽととこぼれ落ちました。

涙を流すなんて、何年ぶりだったでしょうか。
あの涙は自分というものに気づかせてくれるきっかけでした。

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