日本の伝統色名は面白い

色の色々

色彩資格取得講座もあと1回の講座と筆記試験&プレゼンを残すのみとなりました。

週に2回ってあっという間に終わりますね。この講座、課題も多いので週に2回のペースは大変だったと思いますがお二人とも楽しんで受講してくださって私もやりがいありました。
この日は好きな慣用色名を選んでそれについてのプレゼンをしてもらいました。

Aさん、牡丹色。菖蒲やつつじなどと近しい色でとっても綺麗な色ですね。

Kさんは團十郎茶。今の海老蔵さんが團十郎襲名の折にはきっと團十郎茶をお召になるんでしょう。

先日も書きましたが、和名の慣用色名はストーリー性のあるものが多く、團十郎茶をはじめ、江戸時代の歌舞伎役者ゆかりの流行色が今でも慣用色名として残っています。
その頃、奢侈禁止令(庶民の贅沢やおしゃれの禁止)があり、茶色・鼠色・藍色などしか着れなかったときがありました。その中でもおしゃれを楽しみたい庶民が編み出したとも言える「四十八茶百鼠」(茶色や鼠色、藍色を微妙な変化をつけおしゃれを楽しんでいました)などなど色の勉強をして初めて聞く言葉もたくさん。

伝統色名とも言われる和名はいわれを読んでるだけでも楽しめます。

これは日本で買った本です。帯にある色の名前読めますか?
「美しい名称とともに伝えられている」まさにその通りだと思います。
色の勉強と言っても幅広く色々なことを学びます。ニュートンやアリストテレスが出てきたと思ったら江戸時代が出てきたり・・・・
殆どの受講生さんは最初、「似合う色」というところから講座にお越しになられますが、講座が進むにつれ色彩学そのものに興味をお持ちになる方、さらに似合う色やファッションに進まれる方など様々です。色彩と一言でいっても学ぶこと、方向性が多岐に渡っているからでしょう。

四季があり、季節の慣習を大事にする日本の文化はあまり四季がはっきりしないカリフォルニアに住んでいると懐かしくなり、こういう気持ちを持ち続けていたいなと再確認する瞬間でもあります。

橋本

 

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